医療法人 森田歯科　診療案内『外傷・脱落歯』

歯が折れた
歯に外から強い力（衝撃）が加わると、歯は、さまざまな部位で折れたり、割れたり、抜けたりします。
また、外見は何の変化もないようでも、中で折れたり、割れたりしている場合があります。
歯の外傷で最も多いのが歯冠破折です。この場合は見てすぐに分りますので、折れた歯冠部を持ってできるだけ早く来て下さい。元の歯にしっかり接着する事が出来ます。
破折した部分がない場合、少しの破折であれば削って丸める治療をします。
少し大きな場合はコンポジット・レジンで修復します。
歯冠から歯根にかけて折れている場合。外見からはわからずＸ線写真で、はじめて根っこが折れているのがわかるような歯根破折など、折れた歯の状態によって治療方法は変わってきます。
また、どうしても抜かざるをえない場合もあります。

歯が抜けた
外傷により歯が完全に抜けてしまうような事を脱落歯といいます。
脱落の場合、すぐに手当てをすれば歯を助けることができます。
外からの衝撃により歯が抜ける場合、歯根膜のほぼ中央で断裂が起きます。
この時歯根膜の半分は、歯についたまま抜けます。この歯についている歯根膜が生きている間に、元に戻す治療ができるかがポイントになります。
うまく歯根膜が生きたまま元の骨の穴に歯を戻すことで、歯の機能は再び回復します。また、歯の根っこがまだ完成していない歯では、歯の神経が生き返ることがあります。

歯根膜を長く生かしておくためには、歯根膜を乾燥させない事です。口の外では30分くらいしか生きていません。
抜けた歯をすぐに探し、自分で元の場所に戻すかできなければ、口の中に入れておくか、牛乳の中に漬けておく事で数時間は生かすことが可能です。そして、できるだけ早く治療することです。汚れているからと水洗いはしない方が良いでしょう。するとしても20～3０秒程度流す程度がいいでしょう。
歯が抜けたからとそのままにせず、できるだけ早く治療を受けることで歯を助けることが出来ます。

歯の変色
歯を打ってそのときは何の異常もなかったのに、しばらくして歯の色が暗く変色してくる場合があります。これは歯の神経（歯髄）が死んだことを意味しています。このようなときは歯の神経（歯髄）の治療をした後、歯の漂白をすることで歯の色が元の色近くに戻ります。